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提携事例2:日本の大手自動車部品メーカーアイシンと

日本発のスタートアップ  WizWe社の提携事例

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〜日本のアイシンが米ペガサスが運用するCVCファンドから戦略投資の実行、
投資後にWizWe社との業務提携に成功〜

モビリティと生活習慣が連動したヘルスケアソリューションを共同開発

<概要>

株式会社アイシンと日本のスタートアップであるWizWe(ウィズウィー)は、2023年より[RI1] 「モビリティと生活習慣が連動したヘルスケアソリューション」に関する共同プロジェクトを開始しました。

本プロジェクトの主な目的は、「高齢者の孤独を防止し、人が移動し、他者と会話し、特定の行動を続けること」をサポートすることでした。

WizWe(本社:日本・東京 )は、習慣化プラットフォーム「Smart Habit」を開発・運営するスタートアップ企業です。​同 プラットフォームは、人によるサポートとデジタルテクノロジー を組み合わせることで、語学学習や健康行動などの習慣化を支援し、高い継続率と成果を実現しています。実際の行動データを基に 、習慣化に必要な理論を検証 し、 最適化されたサービスを展開しています

アイシン は、トヨタ自動車グループに属する 、自動車部品およびエネルギー関連機器の開発・製造・販売を行う大手自動車部品メーカーです。2018年3月に優れた技術を有する企業の最先端技術を活用することを目的にファンド事業を行う連結子会社を シリコンバレーのPegasus Tech Ventures内に設立して[RI4] 日本円で約75億円※1のファンドを組成し、オープンイノベーション活動を進めてきました。Pegasus Tech Venturesは2023年 にWizWe をアイシンに紹介し、投資を実行するに至りました。同時に同プロジェクトの共同開発をすすめ2023年3月にはパートナーシップ の発足を発表しました。

 アイシン

<具体的な課題と解決策>

近年、日本では少子高齢化が進行[RI1] し、特に地方部では高齢者の移動手段の確保[RI2] が深刻な社会課題となっています。運転免許の自主返納が増加する中、ドライバー不足や公共交通機関の廃止・減便が相次ぎ、高齢者の移動手段は大きく制限されつつあります。

こうした状況により、高齢者が運転を続けざるを得なくなるため、 交通事故のリスクが高まる一方、運転をやめた場合には外出機会が減少し、健康維持や社会参加が難しくなる という二重のリスクが生じています 。実際、運転をやめることにより外出頻度が減少し 、身体的な活動量が低下することで身体的・精神的な老化 が進行しやすくなり、医療費の増加や生活の質の低下につながる可能性が指摘されています。
こうした社会的な背景を受け、アイシンはWizWeとの協業を推進しました。この協業では、アイシンが長年培ってきたモビリティ技術に関する知見と、WizWeの行動の習慣化 支援技術を組み合わせることで、より持続可能な移動支援システムの実現を目指しました。

中でも 、今回の協業の大きな特長は、高齢者が気軽に外出できる環境を整えるだけでなく、外出 すること自体を「習慣」として生活に根付かせる仕組みを構築した点にあります。

この仕組みを支える中心となるのが、アイシンが提供するAIオンデマンド交通サービス「チョイソコ」です。

​チョイソコは、高齢者や移動が困難な方が、スマートフォンや専用端末を使って簡単に予約でき、決まった時間に迎えに来てくれる交通システムです。バスのように定時運行ではなく、利用者の必要に応じて呼べるため、個別の移動ニーズに柔軟に対応できるのが特徴です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                                                ※チョイソコ公式HPより引用

さらに、アイシンが提供する「チョイソコ」に加えて、WizWeの「Smart Habit」プラットフォームを組み合わせることで、移動そのものを「習慣化」する仕組みが構築されました。

この協業により、アイシンの高度な移動支援技術と、WizWeの効果的な習慣化支援技術が融合し、実用的かつ社会的意義の高い移動支援システムが実現しました。アイシンが持つモビリティ分野での信頼性、WizWeの革新的な行動変容技術を掛け合わせることで、単独では実現が難しかった新たな移動支援モデルが確立されました 。そして移動手段の提供にとどまらず、高齢者が孤立せずに社会と繋がり続けるための環境整備も同時に進められています。 現在、このチョイソコとSmart Habitを組み合わせた移動支援システムにより、高齢者が気軽に外出できる機会を提供し、社会参加を促進する効果が期待されています。今後は川崎市などとの連携を通じて実証実験を進め、その効果を検証していく予定です。本プロジェクトは 、地域社会全体の健康寿命の延伸に貢献する取り組みとして、注目されています。


<参考資料>

  1. WizWe社公式HP:「株式会社アイシンCVCより資金調達を実施したことをお知らせいたします」

  2. PR TIMES  株式会社Wiz We:習慣化プラットフォームSmart Habitを開発・運営する株式会社WizWe 株式会社アイシンCVCより資金調達を実施

  3. WizWe社公式note:<スペシャル対談>アイシン×WizWe「移動」と「習慣化」の可能性を探る!感動と笑顔あふれる社会実現を目指してより

  4. チョイソコ公式HP

  5. 川崎市公式H P:武蔵小杉駅周辺におけるチョイソコかわさき(デマンド交通)実証実験について

  6. ※1参照:$=150円を想定

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